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ビュイック・ルセイバー・Tタイプに搭載された
SABICイノベーティブプラスチックスNoryl* GTX樹脂製フェンダーが
2009年度SPE Hall of Fame賞を受賞

 
栄誉あるHall of Fame賞を受賞したSABICイノベーティブプラスチックスのNoryl* GTX樹脂製フェンダー
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2009年11月20日

SABICイノベーティブプラスチックスは、同社の強靭で軽量なNoryl* GTX樹脂を用いたゼネラル・モーターズ(GM)社製の1987年式ビュイック・ルセイバー(1987 MY Buick® LeSabre®)Tタイプ1のフェンダーが、SPE®(Society of Plastics Engineers, Inc.:プラスチック技術者協会)自動車部門から栄誉あるHall of Fame賞を受賞したことを明らかにした。このたびGM社製スポーツクーペのフェンダーに授与された同賞は、15年以上にわたる継続的な使用、従来の素材では実現できない価値の提供、自動車や地上輸送業界での幅広い採用という要件を満たす、象徴的で革新的な用途に対して、年に一回授与されるものである。Hall of Fame賞は、2009年11月12日に米国ミシガン州リボニアで開催の第39回SPEイノベーション・アウォーズ式典(SPE Innovation Awards Gala)においてGM社に授与された。SPEオートモーティブ・イノベーション・アウォーズ・コンペティション(SPE Automotive Innovation Awards Competition)は、自動車およびプラスチック業界において最も長い歴史を持つ最大規模のイベントである。

Noryl GTX樹脂製フェンダーの長年にわたる世界的な成功は、SABICイノベーティブプラスチックスの熱可塑性樹脂における革新的な技術開発の歴史を再認識させるものであり、SPEのHall of Fame賞の受賞資格を十分に満たすものといえる。Noryl GTX樹脂は、自動車の垂直ボディパネルとして初めて、GM社の1987年式ビュイック・ルセイバー・Tタイプ スポーツクーペのフロントフェンダーに採用された熱可塑性樹脂である。その後、Noryl GTX樹脂製フェンダーは、1988-1995年式 C&Hプラットフォームのビュイック・リアッタ(Buick Reatta®)スポーツクーペや1989-2005年式サターン(Saturn®)に次々と採用され、現在では、世界中で製造される様々な車両で使用されている。

SABICイノベーティブプラスチックスの自動車部門で副社長を務めるグレッグ・アダムスは、「Noryl GTX樹脂が世界の自動車産業に大きく貢献したことをSPEに認めて頂き光栄に思います。」と語る。「Noryl GTX樹脂製フェンダーは、20年以上にわたり、自動車の様々な重要部品において強靭で軽量な熱可塑性樹脂の有用性を実証してきました。SABICイノベーティブプラスチックスは、Noryl GTX樹脂に続く新たな次世代材料の開発に向けて、今後も人員と専門技術を投入していきます。このたびの受賞は、私たちにとって大変意義のあるもので、最先端の素材ソリューションを提供する世界トップメーカーとしての当社の役割を明確にするものです。」

米ニューヨークの環境コンサルティング会社グリーンオーダーでは、Noryl GTX樹脂が自動車部品を軽量化することで、燃料消費の改善およびCO2排出量の削減につながると評価している。さらに、OEMの設計者に対して一層の設計自由度を提供し、金属材料では不可能もしくは非常に困難な形状の部品成形を可能にすると共に、軽衝突時の復元性向上や補修費用の低減にも寄与する。加えて設計者や技術者は、Noryl GTX製の新世代フェンダーに衝撃吸収構造を織り込むことが可能になるため、来るべき歩行者保護への要件を満たすことができる。

SABICイノベーティブプラスチックス、自動車部門マーケティング・エンジニアリング・テクノロジーディレクター、ベンカタクリシュナン・ウママヒスワランは「SABICイノベーティブプラスチックスは、環境に配慮した車づくりに取り組む当社の顧客をサポートするため、環境に優しく軽量で概観品質に優れたソリューションの開発に注力しています。」と述べる。「私たちは、自動車設計の様々な分野において、高機能樹脂の新たな可能性があると確信しており、その実現に向けて、フェンダーで成し得たように、素材に関する専門技術を駆使して取り組んでいます。私たちの最大の目的は、顧客との密接な協力関係の元、長期的なグローバルサプライヤーとして顧客の成功を支援していくことです。」

数多くのNoryl* GTXフェンダーが環境負荷を低減
1988年以来、欧州、米国、日本、南米、中国において、2千万台以上の自動車にNoryl GTX樹脂を使用したフェンダーが採用されてきた。このフェンダーをこれまで採用してきた自動車メーカーは、GM、フォード、フォルクスワーゲン、ルノー、PSA・プジョーシトロエン、BMW、アウディ、ランドローバー、メルセデス・ベンツ、三菱自動車、日産自動車である。フェンダーやその他のボディパネルに使われているNoryl GTX樹脂は、軽量化によって環境面での大きなメリットを提供する。グリーンオーダーによると、この樹脂は鉄よりも50%軽量なため、現在欧州において稼動中の車両全てにNoryl GTX樹脂製のフェンダーを採用した場合、5.3億リットルの燃料を節約し、CO2排出量を130万トン削減することができると試算している。

より複雑な形状の部品を設計・成形できる自由度の向上に加え、新世代のNoryl GTX樹脂には標準のボディ塗装ラインで塗装できるという利点がある。この樹脂は導電性を備えているため、追加のプライマー処理をすることなく、オンライン静電塗装することができる。また日常の使用時には、金属製フェンダーに比べて軽衝突の際のへこみや破損に対して強い。加えて一般的に耐腐食性にも優れており、廃車後に全てリサイクルすることができる。


SABICイノベーティブプラスチックス社について:

SABICイノベーティブプラスチックスは、熱可塑性エンジニアリングプラスチックスのグローバルサプライヤーであり、75年にわたり、顧客が直面する大きな課題を解決する画期的なソリューションを提供してきました。現在SABICイノベーティブプラスチックスは、数十億ドル規模の企業であり、35か国以上に事業展開し、全世界で約9,000人の従業員がいます。SABICイノベーティブプラスチックスは、顧客とのコラボレーションや、新たなポリマー技術、グローバルアプリケーション開発、加工技術、および環境に配慮したソリューションへの継続的な投資により、自動車、エレクトロニクス、建築/建設、輸送、医療などの幅広い市場をターゲットに、今後もプラスチックス業界のリーダーであり続けます。当社の幅広い製品ポートフォリオには、熱可塑性プラスチックス、コーティング、特殊コンパウンド、フィルム、シートなどがあります。SABICイノベーティブプラスチックスは、世界の5大石油化学製品メーカーの1つであるサウジ基礎産業公社(Saudi Basic Industries Corporation: SABIC)の100%子会社です。



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